文化財
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 医王寺は、その歴史を物語る多種多様な宝物を所蔵しています。特に境内の各堂宇に安置される仏像は、年代が平安・鎌倉・江戸の各時代におよび、また、優れた造形と良好な保存状態を示すものを多く含むことから、日本彫刻史の研究においても注目されています。

 絵画・工芸品についても多くの逸品を所蔵しており、なかでも中国清時代・乾隆8年(1743)に沈銓(沈南蘋)によって描かれた『封侯図』は、栃木県内に伝わる中国絵画の数少ない遺品の一つとして注目されています。

 現在、仏像・絵画・工芸品・書跡など24件が栃木県の有形文化財(建造物を含めれば30件)、3件が鹿沼市の有形文化財に指定され、それらのさまざまな宝物から往時の隆盛が偲ばれます。

金堂

薬師如来及び両脇侍像
栃木県指定有形文化財
木造 漆箔・金泥塗・截金 玉眼
鎌倉時代 13世紀
十二神将立像
鹿沼市指定有形文化財
木造 彩色 玉眼
鎌倉時代 13世紀

講堂

十一面観音菩薩立像
栃木県指定有形文化財
木造 古色
平安時代 10世紀
弥勒菩薩坐像
栃木県指定有形文化財
木造 漆箔・金泥塗・截金 玉眼
鎌倉時代 13世紀
毘沙門天立像
栃木県指定有形文化財
木造 彩色・截金 玉眼
鎌倉時代 13世紀
吉祥天立像
栃木県指定有形文化財
木造 彩色・截金 玉眼
鎌倉時代 13世紀
不動明王及び二童子像
栃木県指定有形文化財
木造 彩色・截金 玉眼
不動明王 平安時代 12世紀
二童子 鎌倉時代 13世紀
聖徳太子立像
栃木県指定有形文化財
木造 彩色 玉眼
鎌倉時代 13~14世紀

弘法大師堂

弘法大師坐像
栃木県指定有形文化財
木造 彩色 玉眼
鎌倉~南北朝時代 14世紀

仁王門

金剛力士立像
栃木県指定有形文化財
木造 古色
鎌倉時代 13世紀